藤沢医院

藤沢医院通信blog

明けましておめでとうございます

 皆様、新年明けましておめでとうございます。本年も、患者さんのために私ができるとことを愚直に追い求めていきたいと考えております。

 さて、今年もお正月恒例の「第95回箱根駅伝」が開催されました。東海大学の初優勝、本当におめでとうございます。青山学院大学の原監督と同級生の両角監督は、さぞ喜んでおられることでしょう。両角監督はこの日の胴上げに備えて?覚悟の17kg減量に成功して、この日の駅伝に臨んでいました。もともと東海大学は3年生に史上最高の学生ランナー5人を揃えたタレント集団ですが、箱根の優勝にはこれまで縁がありませんでした。両角監督は長野県で駅伝強豪校である佐久長聖高校で頂点を極めた有名監督ですが、満を持して東海大学の駅伝監督に就任した当時は、二代目“山の神”と呼ばれた柏原選手を要する東洋大学から青山学院大学へと実力と人気が移行している時期でした。箱根駅伝は20~23kmを速く走ることができるランナーを10人揃えたチームのみが優勝できる、非常に過酷なレースであり、関東の大学のみが出場できる狭き門であるにも関わらず、今年も視聴率が最高を記録したお正月の風物詩となっています。しかもご存知の通り、往路の5区は標高800m以上も箱根の山を駆け上がる特殊区間であり、これを走れる選手を育てることは並大抵のことではありません。今回短距離のスピードランナーを要する東海大学は、箱根で勝つために今まで出場していた冬場の記録会への参加をやめて、20~30kmの距離走で長距離への対応を求めた結果が優勝へ繋がりました。20歳前後の若い学生は、記録会でのいい結果を求めるため、反発もあったと聞きます。しかし、両角監督はコーチや選手と話し合いを重ねて自分の方針を貫き、そして優勝という結果を勝ち得たのです。辛口の張本さんも、サンデーモーニングで“あっぱれ”をくださることでしょう。往路1位の東洋大学は、優勝できずにさぞ悔しかったことでしょう。酒井監督はきっと悔しさのあまり眠れないと思います。5連覇を逃した青山学院大学は、復路で5分30秒の差をひっくり返して2位に食い込んだ実力はさすがとしか言いようがありません。来年も優勝候補の筆頭に上がることは間違いないでしょう。

 私が応援する母校の順天堂大学は、学生N0.1ランナーの塩尻君と山登りのスペシャリストである山田君がつくった貯金で何とか8位に食い込むことができました。特に塩尻君は、エースが集う“花の2区”で過去日本人最高タイム(1時間6分45秒)をたたき出しました。ゲームが好きでおっとりと紅茶をたしなむ大人しい彼ですが、ファンの間では“お塩様”と呼ばれ愛されています。来年は駅伝有力チームを擁する富士通に入社し、元旦のニューイヤー駅伝でエース区間を走ると思います。

 箱根駅伝で上位に食い込むためには、長距離に強い選手を沢山育てなければなりません。

今回は、名門の早稲田大学も13年ぶりに10位以内に与えられる予選免除のシード権を逃しました。テレビ番組の『陸王』で駅伝が注目されましたが、監督・コーチはじめ選手の皆さんの努力には頭が下がるばかりです。

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