診療時間 8:30~12:00 / 16:30~19:00
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上部内視鏡で観察可能なのは咽・喉頭、食道や胃・十二指腸です。
胃カメラを使えば、バリウムによる胃部レントゲン検査(胃透視)では見つからなかったような小さな病変を早期発見することができます。
当院では患者様の負担を少しでも減らすために、極細胃カメラを導入しています。太さは約5mm程度と「うどん」と同じくらいの細さのものとなっています。これだけ細いとほとんど咽頭反射は起こらず、口から胃カメラを飲んだとしても、ほとんど苦痛はありません。
がんのなかでも日本人に最も多い胃がんの患者は、約12万人とされ、年間約4万人が亡くなっていることをご存知でしょうか?
ピロリ菌は、胃の粘膜に生息しているらせん形をした悪い菌で、主に胃や十二指腸などの病気の原因になります。
このピロリ菌が、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、萎縮性胃炎、胃がん、さらには全身的な病気などを引き起こすおそれがあることが明らかになってきました。
胃や十二指腸潰瘍の経験がある方や、再発をくりかえす方、胃炎の方、胃MALTリンパ腫の方や特発性血小板減少性紫斑病(ITP)の方、早期胃がんの内視鏡的治療を受けた後の方は、健康保険で検査を受けることができます。
ピロリ菌は薬で除菌が可能です。早期発見と除菌が大事にいたらない肝となりますので、早めの受診を心がけましょう。
大腸(直腸・結腸)に造影剤を注入し、X線撮影をして詳しく調べる検査のことで、下部消化管X線検査ともいいます。大腸がんは早期に発見、治療すれば経過が良好なことが多いため、近年では症状がなくても、積極的に下部消化管検査が行われるようになりました。
大腸がんの症状は、血便や便通異常、腹痛などです。とくに血便は重要で、肉眼で分かる血便や、便潜血反応で初めて分かる見えない血便まであります。
大腸レントゲンでは大腸がん、大腸ポリープ、潰瘍性大腸炎、クローン病、大腸結核、大腸憩室、虚血性腸炎などの病気がわかります。
多くの臓器を調べられる腹部超音波検査のことです。
この検査で調べられる臓器は多岐に及び、肝臓、胆嚢、腎臓、膵臓、脾臓、膀胱、前立腺、さらに子宮や卵巣が対象となります。
中でも胆石、肝臓がんの発見に有用です。胆石は症状を認めずに、検診ではじめて指摘される場合も多く、保有者の約10%は生涯、無症状で経過するといわれています。
C型肝炎ウイルスが原因となっている慢性肝炎は、肝硬変や肝臓がんに移行する確率が高いため、定期的な検査で早期の変化をとらえるために、この検査が頻用されています。
また、最近では脂肪肝から肝臓がんを発症する患者様が増えています。この脂肪肝を診断する上で腹部エコーは有用な検査です。
胆石の初期症状として、背中に違和感を覚えることがあります。また、脂っこいものを食べた数時間後に、右上のお腹に不快感を覚えたり軽い痛みが出たりします。みぞおちの辺りに不快感を覚えることもあります。痛みも気になるほどではなく、しばらくすると楽になりますが、発熱を伴う場合は胆嚢炎や胆管炎の場合もあり、注意が必要です。
胆石症は、発作の間隔には個人差があり、「1ヶ月に数回」や「数年に1回」など様々です。大きな痛みだけでなく、放っておくと胆嚢炎や胆嚢がんを合併する可能性もあるので、早めに治療することが望ましいです。
また、胆嚢がん患者の7~9割が胆石症を合併するなど、2つの病気の関連性の高さが注目されています。
他にも背中の真ん中の痛みには膵炎や、膵臓がんが原因となっているケースがあり、背中の左右の痛みには腎結石や、腎盂腎炎(じんうじんえん)が原因となっているケースがあります。いずれも、検査で早期発見ができれば早期治療が行えます。