電子カルテ
今回は、当院で11月中旬から導入を予定している電子カルテについて書きます。
藤沢医院は昭和50年12月に私の父である藤澤 健夫が開院後、40数年間もの間紙カルテを使用してきました。長年通院していただいている患者さんのカルテには、今も尊敬する父の文字が残っており、その度に父の診察姿を懐かしく思い出します。当院の2階にはカルテ保管部屋がありますが、この部屋だけは今でもレトロなにおいがします。患者さんが長く通院していただければいただく程、カルテは分厚くなっていきます。通院回数が多い患者さんの場合、1年に1回ずつ新しいカルテに変えていきます。その度に私は表紙を書き換え、事務さんたちが必要なページや検査データを張り替えています。
診察中にその患者さんの過去のカルテが必要になることも多々あります。そんなときは事務さんが2階まで走って取りに行きます。今回電子カルテに変更しようと思った一番の理由は、事務さんの労力を減らしたいと思ったことです。今まで患者さんにお支払いいただくお金は、事務さんたちが電卓やそろばんをはじいて計算していましたが、電子カルテでは診察、検査、薬に至るまで自動的に計算が行われます。二番目の理由は、紙カルテを保管するスペースが少なくなってきたことです。私は院長に就任して僅か5年ですが、40年強もの間当院にご通院いただいた患者さんのカルテは莫大なものです。今後は、この大事な資料を遅滞なく電子カルテに転記して、後の診療に役立てていきたいと考えています。
現在すでに事務さんの計算は電子カルテを使用して行われています。私は紙カルテを使用しているため今は両者が混在している状態ですが、私の机の上が電子カルテになった時点で完全移行になります。これは11月19日(月)を予定しております。
皆様、お薬をお渡しして会計するまで長時間お待たせしておりますこと、心よりお詫び申し上げます。私およびスタッフ全員が電子カルテを使いこなせるようになりますと、全ての待ち時間は必ず短くなりますので、温かくお見守りいただければ幸いです。