藤沢医院

藤沢医院通信blog

自慢話と3度のピンチ

 今回は、私の自慢話をしたいと思います。

一番の自慢は、保育園から大学を経て仕事をしている今日に至るまで、五十数年間で1回も休んだことがない!ということです。こんな人はなかなかいないと思いますが、過去に3回だけピンチがありました。

1回目のピンチはこの通信にも書いたことがありますが、小学2年生で岐阜市に引っ越したばかりの時に起こった出来事。隣の席になったのは、ハンサムな学級委員の男の子。私は登校初日の学校帰りに30分間、彼と子分2人にランドセルをライダーキックで蹴られ続けて泣きながら帰ったのです。家に着くなり泣きながら「明日から学校に行かないから先生に手紙を書いて。」と母親に懇願したのですが、叶うはずもなく翌日も嫌々学校に行ったのです。私が子供のころ、転校生がいじめられることはよくありました。

 2回目のピンチは、大学病院の勤務時代の出来事。経験のある方もいると思いますが、朝起きたら天井がグルグルまわって気持ち悪い。立ち上がるとまっすぐ歩けず、吐き気で胃液が上がってくる。幸い日曜日だったので大人しく寝ていたのですが、翌日の朝も目が覚めたら同じ状況が続いている。その日は、受け持ち患者の手術がありました。でも立ったまま下を向く(術者の体勢)と、どうにも気持ち悪い。耳鼻科の先生に診てもらったら、“眼振”も出ていました。診察後の報告で院長室に向かい、院長(私の親分)に報告。

私:「下を向くとどうにも気持ち悪くて、オペができそうにありません。」院長:「じゃあ、頑張ってオペしてきてね。」私:「・・・・・わかりました。」私は気合を入れて、無事に手術を終えることができました。これも前に触れたことがありますが、風邪で鼻水が出ていても、不思議なものでいざ手術が始まると気合(多分医学的な理由がある)で鼻水が止まるのです。約10日間のめまいを、処方された薬も飲まない不良患者でありながら、乗り切ることができました。

 3回目のピンチは、これも大学病院に勤務中のある日、午前の手術中に起こりました。

上腹部に痛みを感じてたのですが、得意の?気合でお昼前に無事に手術を終えました。終わってホッとしたら、激痛。思わずしゃがみ込んでしまいましたが、午後からはこれも大事な外来あり。午前の外来をやっておられた院長(親分)のもとへ相談。顔色が悪いのを察したのか、院長は外来に代わりの先生を立てて採血とCTを撮影するようにとおっしゃる。採血では白血球と炎症の値が上昇し、CTでは胃がパンパンに膨らんでいました。院長の指示で胃カメラをやって、胃液を2L吸引。明らかな胃の病気は見つからないものの、点滴をして入院するように言われてしまいました。ベッドサイドに来て、お腹を診察してくれた親分の顔はとても優しかったです。点滴をしてひと眠りして楽になった私は、点滴棒を押しながら、医局に仕事をしに抜け出したのです。夜勤の師長さんに見つかるまで、思う存分残業をすることが出来ました。翌日の午前に点滴が終わると、そのまま午後の緊急手術に参加しました。

形式上は1泊入院になりますが、私の中ではこれを休みと捉えていません。だって昨日も今日も病院に泊まり込みで仕事をしたのですから・・・。あとで私のCTを見た同僚たちは、「あれはアニサキス(魚にいる寄生虫)の痛みに違いない。」と言っていました。

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