新型コロナワクチンの集団接種
東浦町も今月からようやく新型コロナワクチンの集団接種が、文化センターにおいて開始されました。接種を受けられる全ての町民が、大きな副反応もなく終えられることを切に願っております。ちなみに私は医療従事者として皆さんよりお先に1回目の接種を終了しましたが、何の副反応も起きませんでした。ただし2回目の接種後のほうが副反応が出やすいと言われていますので、よく注意しておきます。
今回はスポーツの明るい話題について書きます。
去る4月9日~12日にアメリカで開催されましたPGAゴルフツアーの中で最も格式の高い“マスターズ”大会において、松山英樹プロが念願の初優勝を果たしました。私は4日間早寝早起きをして生放送を観戦していましたが、月曜日の朝に優勝して涙した松山プロを見て私ももらい泣きをしてしまいました。解説席の中島プロも松山君の東北福祉大学の先輩でもある宮里優プロも、実況アナウンサーもみんな泣いていました。
皆さんは、以前にも藤沢医院通信でこの話題について触れたことがあるのを覚えているでしょうか?男子プロテニスプレーヤーである錦織圭選手と松山プロのどちらが先に4大メジャー大会で優勝するか、とても楽しみにしているという内容です。記事を書いた時点で、私は錦織選手の方が早く優勝するであろうと予想していました。当時、錦織選手は世界ランク4位まで上りつめ全米オープン大会でもあと一歩で優勝を逃していたからです(結果は準優勝)。しかし錦織選手は利き手である右手首を負傷してから、現在は世界ランク40位台まで下がってしまいました。
今シーズンの松山選手は、決して好調と言える状態ではありませんでした。トッププロのほとんどがコーチと呼ばれる人材と契約している中、松山選手だけが専属コーチと契約をしていませんでした。世界指折りの(ひょっとしたら世界一かもしれない)練習の虫である松山君は、おそらく1人のコーチだけから指導を受けるのはあまり好きではなかったのかもしれません。基本的に自分のスマホでスイングを撮影してもらい、それを自分で解析して微調整を加えるのが彼の練習法です。その彼が、昨年12月に目澤秀憲(めざわひでのり)コーチという1歳年上の屈指のレッスンプロと契約を交わしたのです。選手を型にはめることをしない目澤プロは、彼が理想とするスイングに近づくために必要な人材だったのでしょう。
マスターズ本番前の練習ラウンドで、松山選手は「俺、今週いけるかもしれない。」と言ったそうです。私は彼の試合をよくテレビ観戦するのですが、あんなにキャディの早藤将太(はやふじしょうた)君と穏やかに談笑しながらプレーする姿を見るのは初めてでした。ゴルフはメンタルスポーツと言われてメンタルコーチを付ける選手もいる中で、今回ほど自分を受け入れてプレーしたのは初めてだったのかもしれません。ちなみに早藤君も明徳高校から東北福祉大学出身で、松山君の後輩です。早藤君のプレー後のコースへの感謝の一礼も、日本人の礼儀正しさとして有名になりましたよね。
私は、無口で納得するまで練習をやめようとしない松山プロが大好きです。と思っていたら、松山君に個人として34人目の『総理大臣特別顕彰』の授与が決まったそうです。