ラグビー選手が医学部に
3月は私にとって明るい話題について書きたいと思いますが、その前に新型コロナウイルスのワクチン情報について書きます。先日菅総理が、65歳以上の高齢者のワクチン接種開始日は4月12日以降になると発言しました。東浦町では4月の上旬から文化センターにおいて開始できるよう準備を進めていますが、当初の予定から後ろにずれ込むことばかり。全ては日本に供給されるファイザー社のワクチンの本数や日程を、EUが決定しているからだと思われます。ともあれ自治体では、いつでも開始できるように万全の準備を整えることが大事です。
さて、私にとって明るい話題ですが、皆さんは一昨年に日本で開催されたラグビーワールドカップを覚えていますよね。ラグビーで言う“点取り屋”のポジションはウイングです。一番瞬発力があって足が速い選手、動物に例えるなら“チーター”です。このポジションを担った2人が松島幸太郎君と福岡堅樹君なのですが、この度福岡君がめでたく私の母校である順天堂大学医学部に合格しました。皆さんは『何でラグビー選手が医学部に?』と思うでしょうが、彼はもともとお医者さんになりたかったんです。福岡県出身の福岡君ですが、彼のおじいさんは医師、お父さんは歯科医です。福岡君は優秀な県立福岡高校を卒業して当時は筑波大学の医学部を目指したのですが、残念ながら合格の吉報が得られず同大学の情報学部を卒業しました。彼はジャパンの地獄の合宿を乗り越えて日本代表に昇りつめ、ワールドカップで日本をベスト8に押し上げる立役者になったのですが、ずっと医者になりたい気持ちを持ち続けて影で勉強もしていたのです。
まさか順天堂大学を第一志望に考えていたことは、私も知りませんでした。しかし、その理由は私には明白でした。福岡君はスポーツ整形外科医になりたいのだと思うのですが、前々回のエディージョーンズ率いるジャパンがワールドカップのイギリス大会で活躍した時にチームドクターをしていたのは、私の2年下で一緒にラグビーをやっていた高澤君でした。彼の治療を受けたであろう福岡君が、現在臨床教授になった高澤君の影響を受けないはずがありません。しかも順天堂の整形外科には附属病院も含めて複数名の教授がおりますが、高澤君を含めて3名が私の所属したラグビー部の出身なのです。また、多くの医局員が社会人や明治大学などの強豪チームで専属ドクターをやっています。福岡君には願ったり叶ったりの環境ですよね。
先日のニュースでは、『福岡君は、既に医学部のラグビー部に入らないかと勧誘されているようです。』と言われていました。彼が医学部のラグビー部でプレーするのは、ちょっと反則だな?と思う自分もあるのですが、私も現役時代にラグビーの強豪大学を卒業後に医学部に入り直した選手が所属するチームと対戦したことがあります。確かに“こいつはでかいな”と思いました。でも、確か試合は負けなかったと思います。やはり15人でやるスポーツなので、1人だけ突出していても勝てないのがラグビーなんです。でも、福岡君は別格です。彼がフリーでボールを持ったら、間違いなく誰も止められないと思います。
果たして彼は医学部のラグビー部に入るのか、今からとても楽しみです。もし彼が入部したなら、私はテレビに映る彼を見て『福岡君はね、私の後輩!』と言ってみたいです。