藤沢医院

藤沢医院通信blog

コロナウイルスのワクチン

 皆さん、明けましておめでとうございます。昨年は“コロナ”に始まり“コロナ”に終わった1年でしたが、今年の前半は皆さんに接種するべきコロナウイルス(COVID-19)のワクチンをどのようなかたちで接種するのか、後半は果たして東京オリンピック・パラリンピックは無事に開催されるのかが大きな課題だと考えています。

 さて、年明けは明るい話題について書きたいと思います。私が1年で最も愛してやまないスポーツのイベントである『箱根駅伝』が、今年も無事に開催されました。今年は私の母校である順天堂大学の1年生に三浦龍司君という怪物が現れました。彼は3000m障害が専門ですが、昨年大学1年生にして日本歴代2位の記録を打ち出し、まだ決定していないこの部門でオリンピックの有力候補に挙げられています。私は、彼がオリンピック代表に選ばれると信じています。10月の箱根駅伝予選会でも、彼はハーフマラソン(42.195kmの半分)で20歳以下の新記録を打ち立てており、各校から注目の1年生としてマークされていました。三浦君が1区を走ることから、優勝候補の青山学院大学や東海大学はエースクラスの4年生を同区間に配置して出遅れを防ぐ手を打ちました。結果として箱根駅伝という大舞台を初体験した三浦君は10位という結果に終わりましたが、そのいい流れを受けた後続の1,2年生が快走し往路は7位、復路は4年生の快走が功を奏して総合7位の結果で終えることができました。卒業生の私としては、来年に期待が持てる成果を上げたのではないかと考えています。

 13年ぶりに優勝した駒沢大学の10区での大逆転劇は圧巻でした。最終区間でタスキを受けた時点で先頭の創価大学とは3分以上の差があり、名将の大八木監督も最初はあきらめていました。なぜならこの差は距離にして1km以上であり、先頭を目視で捉えることができません。先頭に脱水症状などの異変でも起きない限り、1人では逆転できないほどの大きな差なのです。しかし、気温が高くなる後半でこの異変が実際に起きてしまいました。

過去に出場4回目の大学が総合優勝を果たした前例はありません。そのくらい20km以上を安定して走る学生を10人揃えることは並大抵のことではないのです。その意味で創価大学の監督就任2年目にして往路1位、総合で2位に導いた榎木監督の手腕はとても高いものとして評価されるべきでしょう。因みに榎木監督は中央大学で1年生から走り、4年間区間賞を獲得した名ランナーであったことを付け加えておきます。創価大学は間違いなく来年も優勝候補に挙がってくることでしょう。

 原監督が率いる青山学院大学は、レースの直前にエースの神林君の疲労骨折が判明し、最後までこの穴を埋めることができませんでした。チームの潜在的な実力はNo.1と思われていましたが、精神的支柱を失うとメンバー全員に影響を与えるのが学生スポーツの難しいところです。1学年留年して5年生として山の5区を走った竹石君は、今回も山の冷気で足がつってしまい、2年前と同じ結果をたどってしまいました。

 学生スポーツは結果が全てではありません。その証拠に箱根駅伝経験者は、仕事でも成功を収めている人が多いのです。因みにNHKの才色兼備アナウンサーである和久田麻由子さんのご主人様は、早稲田大学の駅伝ランナーだった方です。

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