藤沢医院

藤沢医院通信blog

知られざる地元スポーツに関する隠れた?逸材

 今回は、知られざる(実は知っている人もいる)地元のスポーツに関する隠れた?逸材について書きます。

 まず最初に登場するのは、帝京大学ラグビー部の3年生、岡本泰斉(たいせい)君です。彼は石浜出身で、今では全国区の強豪校になった中部大春日ヶ丘高校のハーフ(9番)として花園の全国大会で活躍し、3年生のときにはキャプテンを務めました。皆さんもよく知っている“ジャッカル”という相手のボールを奪う技術で有名になった姫野和樹選手も、同校から帝京大学を経て世界に羽ばたいた一人です。岡本君は、帝京大学ラグビー部の監督である岩出雅之監督の勧誘を受けて入学したのですが、岩出さんは今年4年ぶり10度目の大学選手権優勝を勝ち取り、当面破られないであろう9連覇も成し遂げた名将です。今年の優勝を最後に退任すると発表されたばかりですが、チームの強さだけではなく全ての学生一人ひとりの人間性を重んじる素晴らしい方です。岡本君の父上もバリバリの元ラグビー選手で、現在仕事の傍ら子供たちにラグビーの指導をしておられますが、岡本(父)曰く、岩出監督は学生全ての就職先まで面倒をみるそうです。泰斉君が最終学年で活躍することを期待するのは当然のことながら、卒業後は愛知県の強豪チームに帰ってくることもまた期待しています。

 次にご紹介するのは、フィギュアスケートの荒木菜那選手です。彼女は名門の中京大中京高校を卒業後、現在中京大学2年生の学生スケーターです。一昔前までは、フィギュアスケート女子と言えば“愛知県”ですよね。伊藤みどりさん、安藤美姫さん、浅田真央さんなど有名な選手を輩出してきました。菜那さんの得意技は、最も得点が出るコンビネーションジャンプであり、ジャンプ力があるため見栄えも空中姿勢もきれいです。これを武器に、彼女は昨年11月に開催された西日本選手権で見事に優勝を飾りました。そして、記憶に新しい12月の北京オリンピックの最終選考会である全日本選手権にも出場しました。菜那さんは学業も優秀と聞いていますが、母上は私と同業のためよく存じており、ご近所さんです。皆さんも地元のスケーターである荒木菜那選手の応援をよろしくお願いします。

 最後に紹介するのは、隣町の阿久比町から北京オリンピックに2大会連続出場するスノーボードの國武大晃(くにたけ ひろあき)選手です。彼は、2018年平昌オリンピックに日本選手団最年少として参加し、大会期間中に16歳の誕生日を迎えました。注目の中で挑んだ自身初の五輪は、スロープスタイル、ビッグエアともに予選落ちして、「すごく悔しかった」とコメントしています。それから3年をかけて、昨年彼は挑んできた新技に成功しました。水平方向に5回転する「バックサイド・フラットスピン1800」です。現時点で北京オリンピックまで数日を残すだけになりましたが、國武選手は「多分1980(5回転半)もいける」と自信を深めているそうです。「見てくれている人が、こいつの滑りめっちゃ面白い、と思うような選手になりたい」という國武君、大技が決まればメダルも夢ではありません。皆さん、地元のオリンピック選手を期待しながら見守りましょう。

«
一覧へ
»