藤沢医院

藤沢医院通信blog

錦織圭とラファエル・ナダルの決勝戦

 今回はまた、私の得意なスポーツネタについて書きます。

昨日はモンテカルロで開催されたテニスの決勝戦をテレビにかじりついて観ていました。復活した錦織圭とラファエル・ナダルの決勝戦です。ナダル選手はクレーコート(赤土のコート)ではキングと呼ばれており、恐らく史上最強の選手です。一方、右手首の故障が100%癒えていない錦織選手は,断然不利と言われていましたが、善戦むなしくキングの前に敗れました。今日のニュースステーションで松岡修三さんが、「クレーコートでナダル選手に勝てるのは、錦織圭しかいない!」と言っていましたが、私もそう思います。彼の完全復活を待ちたいものです。

 過去に、錦織圭選手に加えてゴルフの松山英樹選手、野球の清宮幸太郎選手、フィギュアスケートの羽生結弦選手にスポットを当てて書きましたが、今回はMLBのエンゼルスで大活躍している二刀流の大谷翔平選手について書きます。

 今朝の試合で、彼はとうとう4番バッターを務めました。4番でピッチャーなんて、まるでリトルリーグです。高校野球ですら、昔は当たり前でしたが、いまどき4番でピッチャーは強豪校ではほとんどみることがなくなりました。開幕から出場3試合連続ホームラン、投げては160km連発で2勝1敗、おまけに長身で顔が小さくてハンサムで性格もいいときたら、人気が出ないはずはありません。驚くのはこれだけではなく、アメリカで発売されている“大谷翔平カード”は今や数百万円の値がついているという、信じられないほどの熱狂ぶりです。以前に私が大好きな松井秀喜さんが、「彼の素質は自分の比ではない」と言っていましたが、彼は“適応力”という点でそれを証明しました。オープン戦で大谷選手はメジャーリーグの手元で動くボールを全く打てませんでしたが、開幕した瞬間にそれを克服したのです。通常バッターは打つ前に前足を上げてタイミングをとるのですが、彼はすり足でギリギリまで動くボールを見て打つフォームに変えたのです。これはバットスイングが極めて速い選手にしかできません。日本人では松井秀喜、メジャーではバリーボンズ選手など、超一流のみができる技です。彼はその一人として、すでに仲間入りしたと言っても過言ではありません。

 過去に二刀流を達成したのは、メジャーリーグにおいてただ一人“野球の神様”と言われたベーブルースのみです。大谷選手が海を渡った最初の年に“野球の神様”を超える成績を残すのか、皆さん注目して応援しましょう!

«
一覧へ
»