藤沢医院

藤沢医院通信blog

やってみて、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば、人は動かじ

今回は、太平洋戦争のときに連合艦隊総司令官であった山本五十六の言葉を借りてお話します。

「やってみて、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば、人は動かじ」

これは五十六の有名な名言の1つですが、あの“つべこべ言わずに言うことを聞け”の時代にこの言葉を残したことに、大きな衝撃を感じました。皆さんは、この言葉がまさに現代の若者によく当てはまるとは思いませんか?

私は外科医ですが、「俺の背中を見て盗め、覚えろ!」と先輩医師からよく言われたものです。しかし、今時の医学生は、こんなセリフを発しても誰も外科には来ません。“きつい、汚い(血液を浴びたりする)、危険”の3Kが揃っていることを、医学生はよく知っているからです。私は大学時代、外科に興味を持ってもらうために、学生や研修医を集めてブタの皮膚を縫合したり、ブタの腸を縫い合わせたり、などの指導を行っていました。そして上手くできると心からほめてあげるのです。手術も同じです。手取り足取り教えて、上手にできたらほめる!手術は絶対に失敗は許されませんから、それはもうくたくたになるくらい神経を使います。患者さんは、みな手術が上手な先生にやってもらいたいに決まっていますから。

そうやって共に鍛錬を積んだ若手外科医たちが、何十人もいます。彼らが、日々患者さんを救うために手術に向かう姿を思い浮かべると、感無量になります。

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